生産管理の基本機能とは~QCDについて~
- 2018/4/30
- 物流キーワード集
生産管理の基本機能について
生産管理は生産(設計・調達・作業)をQCDの観点で管理することです。
QCDとは、
「Quallity」→品質
「Cost」→原価
「Delivery」→数量および納期
JISの定義では、「財やサービスの生産に関する管理活動 JIS Z 8141-1215」
とあり、備考には「所定の品質・原価・数量および納期で生産するため、またはQ(Quallity)・C(Cost)・D(Delivery)に関する最適化を図るために、人・物・金・情報を駆使して、需要予測、生産計画、生産実施、生産統制を行う手続きおよびその活動」。
簡単に言うと「生産管理は生産活動の中でQCDを効果的・効率的に達成するための調達活動であり、その運営には計画(P)・実施(D)・統制(S)の管理サイクルの的確な実施が重要となる。」
Quallity:品質
製品の品質は設計品質と製造品質から構成される。
1)設計品質:製造の目標として狙った品質
2)製造品質:設計品質を狙って製造した製品の実際の品質
たとえば、「10年間利用可能な腕時計」という設計品質を設定した場合、
製造品質は「10年間利用可能」を目指すことになる。この場合、5年しか使用できない製品は製造品質として、要求を満足しないが、30年間使用可能な製品を作ってしまうと同様に設計品質を適合しないということになる。
Cost:原価
製品の製造原価である。一般的には標準製造原価を設定する。
間接費用の扱いには、新たな考え方としてABC(活動基準原価計算)がある
※こちらに関しては別コンテンツで紹介します。
Delivery:数量および納期
受注から納品までの工程を管理することによって、納期を達成します。
納期における生産管理とは、当初設定した納期どおりに工程が終了するか堂かが問題であり、「納期を短縮」するという観点ではないことに注意が必要である。生産リードタイムの短縮は、生産管理上の問題ではなく、経営上の課題になります。